西武中村、交流戦通算200打点を突破も謙遜 「長いことやってきただけなので」
今季の満塁時では17打数7安打22打点と無類の勝負強さを発揮
■西武 5-2 中日(交流戦・19日・ナゴヤドーム)
西武の中村剛也内野手が19日の中日戦(ナゴヤドーム)で11号2ラン含む3安打4打点の活躍でチームのカード勝ち越しに貢献した。中村がここまで積み上げた交流戦通算打点はついに200を突破し202となり記録を更新し続けている。
交流戦が導入された2005年以降、15年間かけて積み上げてきた打点はついに前人未到の200点台に突入。それでも中村はいつもと表情を変えず、「長いことやってきただけなので」とあっけらかんと答えた。
この日は中日の先発左腕・大野雄の前になかなか突破口を見いだせずにいた西武打線だが、5回に中村がピッチャーへの内野安打でチーム初ヒットを記録すると、今度は2点を追いかける7回に2死三塁で打席に入った中村が大野雄のツーシームを捉えた。
「まっすぐとアレ(ツーシーム)と、スライダーしかない。正直、狙っていました」と一振りで仕留めた打球はそのまま右翼スタンドに到達する同点の11号2ラン。試合を振り出しに戻す価値ある一発に、「引っ張りにいったらゴロになりやすい。右側への意識を持って振りました」と胸を張った。
一度ではなく、二度チームを救った。同点で迎えた9回、今度は1死満塁の場面で中村に打順が巡ると、三遊間を破る勝ち越しタイムリーを放った。これで今季満塁時は17打数7安打22打点。無類の勝負強さを誇るが「気にしていない。満塁でよく回ってくるな、とは思いますけど」と意に介さない。
数字にこだわることが少ない中村だが、気にかけている数字がある。それは400号本塁打へのカウントダウンだ。この日の11号で通算396本塁打とした中村は「早く打ちたいですね。あと4本、頑張ります」と決意を口にし、勝利の余韻が残る球場を後にした。
(安藤かなみ / Kanami Ando)