広島緒方監督、スタメン起用に応えたドラ1小園を称賛 「何か持っているよね」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

今後の起用について明言を避けたが「ひとつひとつ経験していって成長して欲しい」

■広島 7-6 ロッテ(交流戦・20日・マツダスタジアム)

 広島は20日、マツダスタジアムで行われたロッテ戦に7-6でサヨナラ勝ちし、同一カード3連敗を阻止した。6点リードを追いつかれる嫌な流れも、9回に會澤のサヨナラ打で勝負を決めた。緒方監督は「追いつかれて厳しい展開になったが、最後に選手会長が決めてくれて勝利できた」と安堵した様子だった。

 交流戦負け越しが決まり、沈滞ムードを払拭したい指揮官は、635試合連続フル出場を続けていた田中をスタメンから外し、ドラフト1位ルーキーの小園をスタメン起用した。小園は初回の第1打席でプロ初安打を放ち、西川のタイムリー三塁打で先制点となる初得点も記録した。

「何か持っているよね」とルーキーを評価した指揮官だが、「これから使うかどうかはわからないが、ひとつひとつ経験していって成長して欲しい」と、21日以降の起用は明言しなかった。

 先発の床田が6回無失点で降板した後、リリーフ陣が打たれて6点リードを守れなかった。會澤のサヨナラ打でなんとか白星は手にしたが、一時は逆転負けかというムードになりかけた展開に、緒方監督の表情には笑顔はなかった。小園の話題の後、試合内容について質問を続けようとした報道陣を遮るように、指揮官は早々に会見を切り上げた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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