広島は痛恨敗戦、小園失策から逆転被弾 緒方監督「いい采配ができなかった」
指揮官は小園を責めず「彼には成長してもらう」、田中広は連続試合出場記録もストップ
■オリックス 5-4 広島(交流戦・21日・マツダスタジアム)
広島は21日、マツダスタジアムで行われたオリックス戦に4-5で逆転負けし、交流戦6カード全てで初戦敗戦となった。1点リードの9回に新守護神のフランスアを投入したが、小園の失策の後、吉田正に逆転2ランを打たれた。痛恨の逆転負けに緒方監督は「いい采配ができなかった」と繰り返した。
緒方監督は「チームとしては痛い負けになってしまった。まだ交流戦はあと3試合あるので切り替えてやりたい」と、自ら話を切り出した。
4回2失点で降板した先発の山口に関しては「一番悪かったね。ボールが全然違う。彼本来のボールではなかった」と交代の理由を説明した。前日の試合でプロ初安打を記録するなど、起爆剤に期待されたルーキー小園の失策に関しては「昨日も言ったけど、いろいろ経験してもらって彼には成長してもらう」と責めることはなく、「とにかく今日は負けたのは、自分がいい采配ができなかっただけ」と、会見の冒頭にも発した言葉を繰り返した。
小園に2試合連続でスタメンを奪われた田中広は途中出場もなく、前夜の連続フルイニングに続き、連続試合出場記録もストップした。リリーフ陣に疲れが見え始め、守護神となったフランスアも2試合連続で救援失敗し、交流戦最下位も現実になってきた。浮上のきっかけが掴めないチームに、緒方監督は「また、明日からしっかり戦うだけです」と元気がなかった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)