広島小園、2戦目でプロの厳しさ味わう 逆転弾につながる失策は「気持ちの弱さ」
終盤のチャンスでバントも決められず「消極的になってしまっていた」
■オリックス 5-4 広島(交流戦・21日・マツダスタジアム)
広島のドラフト1位ルーキー・小園海斗が2戦目でプロの厳しさを味わった。デビュー戦となった20日に続き「1番・ショート」でスタメン出場した小園だが、5打席無安打で終盤のチャンスにはバントを決められず、守備では9回に逆転本塁打につながる失策を犯した。
前夜に続いて大勢の報道陣に囲まれた小園だが、その表情は厳しいものだった。「消極的になってしまっていた」と自らのプレーを振り返り、9回の失策に関しては「確実に捕って、しっかり送球しようという気持ちだったが、自分の気持ちの弱さだったと思う」と反省しきりだった。
第1打席でプロ初安打を記録した20日も、その後は2三振に失策もあり、途中交代したが、この日は終盤のミスがチームの敗戦につながった。「ヒットを打つ、バントを決める、守備ももちろん、ひとつひとつのプレーをしっかりやることは難しいことだと感じた」と、2戦目で早くもプロの厳しさを痛感したようだった。
9回裏には2死から打席に入ったが、空振り三振で最後の打者にもなった。小園は「なんとか取り返そうと思ったが、悔しい結果になってしまった。次は絶対に打てるようにしたい」と雪辱を誓った。
高卒ルーキーにとっては、致命傷にもなりかねない試合となった。それでも「また練習するだけです」と憔悴することもなく、ひとつひとつの質問にはっきりと答える姿勢は、このままで終わることはない、と期待すら感じさせるものがあった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)