元巨人キャプラー監督が初退場 闘志むき出しの猛抗議に「ファンは熱狂している」
本拠地マーリンズ戦で空振り三振に倒れた際に闘志むき出しの猛抗議
■マーリンズ 5-3 フィリーズ(日本時間23日・フィラデルフィア)
元巨人でフィリーズのゲーブ・キャプラー監督が22日(日本時間23日)、本拠地のマーリンズ戦で監督就任後初めて退場処分を受けた。4回1死でキンガリーが空振り三振に倒れた際に、闘志むき出しの猛抗議。12年間のメジャー現役時代で1度しか退場処分のなかった指揮官の激昂ぶりに、地元ファンは総立ちのスタンディングオベーションだった。
退場の引き金となったのは4回1死。キンガリーは空振り三振に倒れたが、最後の1球は内角高めのボールが手に当たっているように見える。キャプラー監督はこの空振り判定に激怒したようだ。身振り手振りの怒りの猛抗議。地元ファンはスタンディングオベーションで抗議を後押しした。フィリーズ番記者も大興奮だった。
米メディア「ジ・アスレチック」のマット・ゲルブ記者は自身のツイッターで「ファンたちはゲーブ・キャプラーを愛している。彼らは熱狂している。彼にとっての初めての退場だ」と伝え、地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」のマット・ブリーン記者は自身のツイッターで「ゲーブ・キャプラーが初めて退場。スタンディングオベーションを受けてフィールドを去る。彼は激怒していた。土を蹴り上げていた」と速報した。
現役時代に1度しか退場のなかった指揮官の熱すぎる退場劇。米ヤフースポーツは「これがキャプラーのフィリーズ監督としての初退場。ちょっとした出来事だ」と驚きを持って伝えた。チームの監督では17年のピート・マッカニン以来の退場。昨年9月、キャプラー監督は地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」に「退場がチームに対してどれくらいの影響を実際に与えるのだろうか。それが良いことなのだろうか」と語っていたが、地元ファンは大盛り上がりだった。
チームは3-5で敗れた。キャプラー監督の激情は勝利につながらず、無念の6連敗となった。