田中将大、白星消滅もチームの勝利に貢献 NY紙は“粘り”を評価「持ちこたえた」

アストロズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:AP】
アストロズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:AP】

アストロズ打線を相手に6回2失点の力投「チームの素晴らしい守備にも助けられた」

■ヤンキース 7-5 アストロズ(日本時間23日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手は22日(日本時間23日)、本拠地アストロズ戦に先発し、6回8安打2失点で勝敗はつかなかった。同点で降板した後に味方打線が勝ち越したものの、救援陣が逆転を許して白星はならず。それでも、再逆転で熱戦を制したチームに大きく貢献した。NYメディアは、田中が守備に支えられたことに言及しつつ「6回まで持ちこたえた」と伝えている。

 田中は毎回のように走者を背負ったが、ピンチで踏ん張った。味方の美技もあり、5回まで強力打線を相手に無失点。ウルシェラの右越え先制6号2ランでリードをもらった直後の6回1死一塁からレディックに同点2ランを浴びたものの、その裏にスタントンの適時打で勝ち越し。7回にホルダーが逆転3ランを浴びて田中の白星は消えたが、最後はロマインの同点弾、スタントンの勝ち越しタイムリーで試合を決めた。

 17日(同18日)の本拠地レイズ戦では9回2安打10奪三振で自身メジャー4度目の完封勝利と圧倒的な投球を見せていた田中。それだけに、地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「前回の試合で完封を飾ったマサヒロ・タナカであるが、今回はそれに程遠い出来だった。6回で2失点、被安打8、1四球、1三振だった」とやや辛辣に伝えた。

 一方で、地元紙「ニューズデイ」は「10奪三振、被安打2で完封勝利を挙げた月曜日のレイズ戦の出来には遠く及ばなかったタナカだったが、6回まで持ちこたえた。6回8安打2失点、残塁6つとした」と6回まで粘ったことを評価。さらに「タナカは、ルーク・ボイトのダイビングストップや、長打を防ぐスタントンのランニングキャッチ、シングルヒットをアウトにするアーロン・ジャッジの送球など、チームの素晴らしい守備に助けられた」とヤンキース守備陣の好守を称えている。

 味方の美技や打線の援護も大きかったが、粘り強く試合を作った田中が勝利に貢献したことも確か。今季9度目のクオリティ・スタート(QS、6回以上を投げ自責3以下)を達成し、防御率3.21と安定感のある投球を続ける右腕は今年も名門ヤンキースの先発投手陣を牽引している。

(Full-Count編集部)

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