坂本勇人の“脱帽”を励みに―日ハム大田の現在地「背中、プレーで見せながら」

大田にとって坂本勇は“憧れ”「凄い選手。そして心のある」

 坂本勇とは巨人時代に1月のグアム自主トレで汗を流し、シーズン中も食事によく誘ってくれた仲だ。巨人時代には再三“ゲキ”を受けていたという。

「ずっと期待してもらっていたというか、気にかけてもらっていました。『オマエが結果出さなあかんねん』、『結果出さないと、そろそろまずいぞ』みたいなことも言ってもらっていました。巨人時代はずっと(言われてました)。褒めてくれた時もありました」

 翌15日の試合前に坂本勇から「捕ってるじゃねぇよ」と冗談交じりに言われたというが、その表情は嬉しそう。「ジャイアンツで若い時から出ているのは本当に『すげぇな』って思います。僕はトレードでファイターズで試合に出ているけど、勇人さんみたいな存在には全然及ばない。そういう先輩から(脱帽)してもらったのは嬉しかったですね」と繰り返した。

 今年6月9日に29歳。他球団では中堅クラスでも日本ハムでは自身より年下の選手が目立つ。大田からも「若い選手たち」と後輩を気遣う発言が増えてきた。

「このチームでは僕より下の選手ばかり。トレードした時から、そういう気持ちになりました。勇人さんもそういうことをジャイアンツで感じながらプレーしていたと思う。若い時に経験しながら、成長していって、今や球界を代表する遊撃手でジャイアンツのキャプテン。自分もファイターズに来て、勇人さんの苦労というか……。(坂本さんは)よく言っていたじゃないですか? 『若手がしっかりしろよ』とか、『自覚を持って、危機感を持ってやれ』とか。本当に、そういう気持ちを僕はファイターズに来て感じることができました」

 チームは21日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)で3連敗してリーグ4位。それでも、首位・楽天と3ゲーム差で28日からリーグ戦を再開する。

「チームは生き物。今みたいに連敗したり連勝したりが、うちのチームは激しい。若さで勢いがあるし、若さが裏目に出てミスが出たりする。いい意味で勢いのあるチームだと思う。僕は11年目だけど、背中で見せながらプレーで見せながら。みんながやる気になるように。そうやっていたら後輩もやりやすいだろうし、優勝も手に届くと思う」

 巨人時代はとてつもなく大きかった坂本勇。その先輩を追っかけ、大田は日本ハムでチームリーダーとなっていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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