佐々木擁する大船渡と初戦で激突 遠野緑峰が狙う番狂わせ「誰が投げようと勝つ」

抽選会に臨んだ遠野緑峰・菊池主将【写真:高橋昌江】
抽選会に臨んだ遠野緑峰・菊池主将【写真:高橋昌江】

7月15日の2回戦で対戦、菊池主将は「注目されているので楽しみ」

 第101回全国高等学校野球選手権岩手大会(7月11日開幕)の抽選会が26日、盛岡市内で行われた。高校生史上最速の163キロ右腕・佐々木朗希投手擁する大船渡と初戦(2回戦)で対戦することになった遠野緑峰の菊池虎太郎主将(3年)は「誰が投げようと勝つという気持ちで頑張っていきたいです」と意気込みを語った。

 遠野緑峰が58番に入った直後、対戦する59番に入ってきたのが大船渡だった。「朝、学校で友達と『大船渡を引いたらどうしよう』みたいな話をして、本当に引いた時はびっくりしました」と菊池主将。大船渡が飛び込む形で初戦の相手となり、「佐々木朗希投手で注目されているので、対戦できるのは楽しみです」としながらも、「できるという嬉しい気持ちもあったんですけど、ちょっと不安な気持ちがあります」と本音ものぞかせた。

 そんな不安は速球対策で吹っ切る。15日の初戦に向け「まだ(佐々木が)投げるか分かりませんが、いつ出てきてもいいように練習でも速い球を打つ練習をしていきたいなと思います」と菊池主将。チームのピッチングマシンよりも佐々木の球速の方が「速いと思います」と言い「マシンをバッターボックスに近づけて対策をしたい」と話した。

 遠野緑峰は昨秋、今春と花巻地区予選で敗れ、県大会の経験がない。公式戦未勝利で、春先の大船渡との練習試合でも敗れているが、「自分たちも有名になれるくらい勝てればいいなと思っています」と夢を膨らませる。昨秋4強の大船渡には佐々木だけでなく、地区予選でノーヒットノーラン(8回参考)を達成している和田吟太投手(3年)らもおり、菊池主将は「誰が投げようと勝つという気持ちで頑張っていきたいです」と、堂々と立ち向かう決意だ。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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