鷹・大竹、早大の大先輩・和田の復帰白星を喜ぶ「見て学ぶこと、聞いて学ぶことが多い」
初の交流戦は3勝0敗も「自信になったとは言えない」
ソフトバンクの2年目左腕・大竹耕太郎投手は、セ・パ交流戦で3試合に先発し、3勝0敗という好成績でチームの8度目の交流戦Vに貢献した。26日に行われた全体練習後には、自身初の交流戦を振り返るとともに、憧れの存在である和田毅投手への思いを語った。
昨年の7月に育成から支配下に上がった大竹にとって、交流戦は初体験だった。6月6日の中日戦、13日の阪神戦、20日のヤクルト戦の3試合に先発登板して3勝0敗と、十分な成績を収めたが、交流戦の防御率は3.43で、3本の本塁打を献上した。それだけに、大竹は「自分が投げた試合でチームが勝ったことは良かったと思いますが、イニング数や防御率には満足していませんし、自信になったとは言えないです。反省点は特に長打、本塁打を打たれたことですね」と反省しきりだった。
防御率はそれまでのリーグ戦から悪化。DH制のないヤクルト戦では5回で交代したものの、先の2試合では8回を投げ切った。それでも満足できないと語るのは、大学時代に慣れ親しんだ神宮球場での早い降板がよほど悔しかったのだろう。「なぜ長打を打たれたのか、そこはしっかりと考えて気をつけるようにしたい」と、自分のピッチングを分析して今後に活かすつもりだ。
同じ交流戦では、優勝を決めた巨人戦で和田が今季初勝利を挙げた。早稲田大の大先輩であり、同じ左腕として以前からの憧れの存在である和田の2年ぶりの白星に「ホークスファンとして嬉しかったです」と笑顔。「普段から野球の相談から美味しいご飯までお世話になっています」という大竹は「お互いにシーズンが終わるまで1軍で投げさせてもらったら。和田さんがいるだけで、見て学ぶこと、聞いて学ことが本当に多いんです」と、完全なファン目線で熱い思いを語っていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)