「オオタニの存在だけで…」満塁でもトラウトとの勝負は避けられず 米メディア指摘

エンゼルス・大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:Getty Images】

トラウトは通算打率4割、6本塁打101打点と満塁にめっぽう強い

 今季ここまで43試合に出場し打率.291、9本塁打31打点の成績を残しているエンゼルスの大谷翔平投手。右肘のトミー・ジョン手術から復帰後、スタメン出場する際は「3番・DH」に固定され、2番を打つマイク・トラウト外野手とともに「トラウタニコンビ」を形成し、他球団の投手の脅威となっている。

 この2番トラウト、3番大谷の並びについて、米ヤフースポーツは「マイク・トラウトは満塁でバリー・ボンズの待遇を受けるべきか?」とする記事を掲載。後ろを打つ大谷の存在が、満塁という状況でも、相手投手にトラウトと勝負せざるを得ない状況にしている、と指摘している。

 記事ではまず「マイク・トラウトはMLBの投手がいかなる状況でも最も対戦したくない打者である。しかし、彼の脅威は満塁時に高まる」とし、トラウトの満塁時の成績などを紹介。19日(日本時間20日)のブルージェイズ戦でトラウトが満塁弾を打った段階で、トラウトは満塁の場面で、通算93打席で打率.420の高打率を記録し、満塁本塁打が6本、そして101打点をマークしていることを指摘している。

 そこで浮上してくるのが、かつてのバリー・ボンズのように、押し出しで1点を与えてでも、トラウトとの勝負を避けて四球を与える作戦だ。だが、記事では「あらゆることを考慮すると、ボンズの待遇を受ける可能性は本当に低い。1アウト以下、同点、1点差の状況であれば、トラウトと勝負することはギャンブルではない」とし、その理由に後ろを打つ大谷翔平の存在を挙げている。

 かつてトラウトの後ろを多く打っていたのは、メジャー通算646本塁打を誇るアルバート・プホルス内野手だった。だが、現在39歳となり、全盛期は過ぎており「プホルスは健康であれば、今でもデンジャラスである。しかし、かつてのような恐ろしさはない。もしくは、今のショウヘイ・オオタニのようではない」と指摘されている。

 そこで、大谷翔平だ。記事では「オオタニは5月に復帰して以降、トラウトの後ろを打っている。彼は凄まじいパワーを持つ万能な打者として、異なる難しさを相手に与えている。彼の存在だけで、相手はトラウトと勝負することになるかもしれない」と、大谷が後ろに控えているだけで、満塁でも相手はトラウトと勝負せざるを得ないとしている。

「オオタニは最近サイクル安打を達成した最初の日本人選手となった。オオタニとジャスティン・アップトンが復帰し、アンドレルトン・シモンズが復帰したら、トラウトの後ろの得点力は今まで以上に高くなるだろう」とも言及した米「ヤフースポーツ」。トラウト、大谷が並ぶエンゼルス打線は、米メディアから見ても、球界屈指の並びのようだ。

(Full-Count編集部)

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