元DeNA久保康友、荒波戦力外で2度目の対戦ならず 「もっと一緒にやりたかった」

メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンでプレーする久保康友【写真:球団提供】
メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンでプレーする久保康友【写真:球団提供】

次回登板は7月4日、敵地アセレロス・デル・ノルテ戦の予定

 メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンでプレーする元DeNAの久保康友投手が27日(日本時間28日)、本拠地でのスルタネス・デ・モンテレイ戦に先発し、7回10安打6失点で8敗目を喫した。試合は9-3でモンテレイが勝利した。レオンは29勝36敗でリーグ南地区5位。久保の後半戦初勝利はならず、通算成績は16試合4勝8敗、防御率6.19となった。

 初回、元楽天のアグスティン・ムリーリョ内野手に左越え先制2ランを浴びると、4回にも1失点。5回には元広島のラミロ・ペーニャ内野手に中前適時打を献上。7回にはメキシコ代表のビクトル・メンドーサ内野手に左越え2ランを許した。本塁打はともにコースを突いた球で、失投ではなかったが、約1か月ぶりの先発となった本拠地で、北地区の首位を走るモンテレイ打線を封じることはできなかった。

「(本塁打は)低地なら外野フライ。(バットに)こすったような当たりだったので、まさか入るとは思わなかった。(標高約1800メートルの)レオンで投げる時は高い当たりを打たれると打球がなかなか落ちてこない。注意しないといけないと改めて思った」

 DeNAでチームメートだった荒波翔外野手との2度目の対戦も実現しなかった。荒波はチームとともに24日(同25日)にレオン入り。久保、モスコーソとともに会食し、対戦を楽しみにしていたが、同日の試合前に戦力外が通告された。開幕前から電話やメールで互いに連絡を取り合っていた久保は「また対戦したかった。荒波がいなくなるのは残念。メキシコでもっと一緒にやりたかった」と、異国の地で共に戦ってきた同胞の突然のリリースにショックを受けていた。

 次回登板は7月3日(同4日)に敵地で行われるアセレロス・デル・ノルテ戦の予定。久保はここまでリーグトップの91三振を奪っており、元メジャー本塁打王で、今季もここまで29本塁打を放ち、メキシカンリーグ本塁打王争いでトップタイに立つクリス・カーター内野手との対戦に注目が集まりそうだ。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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