日ハム石川直、あと1死…痛恨の逆転被弾を悔やむ 「集中力を持たないと…」
1点リードの9回に登板も上林に逆転となるランニング2ランを浴びる
■ソフトバンク 5-4 日本ハム(29日・札幌ドーム)
日本ハムのクローザー、石川直也投手が29日、本拠地ソフトバンク戦で痛恨の逆転被弾を許した。
4-3と1点リードで迎えた9回、デスパイネと松田宣と簡単に片付けた後だった。内川にフォークを右前に運ばれ、代走の周東が送られると風向きが変わる。カウント0-1から外角低めを狙ってクイックで投じた145キロ直球が高めに浮いたところを上林に捉えられた。打球は左翼フェンス最上部に当たって高く弾み、逆転のランニング2ランとなった。
「2アウトを取るまではコースに投げられていましたが、足の速い代走が出たことでランナーに集中し過ぎて、バッターに対して疎かになってしまいました。失投です」と振り返った石川直。二盗されて得点圏の走者を背負うことを警戒するあまり、打者との勝負に徹しきれなかったことを悔やんだ。
12セーブを挙げていた秋吉亮投手の故障によって巡ってきたクローザーの座。11、12日の広島戦(札幌ドーム)で連続セーブを挙げて幸先の良いスタートを切ったものの、19日のDeNA戦(横浜)でサヨナラ負けを喫すると、23日中日戦(ナゴヤドーム)では2点を追う8回に登板して2失点と苦しい投球が続いていた。
4連敗中のチームに待望の白星をもたらすまであと1死だった。痛恨の逆転被弾に「失敗したことはチームに申し訳ないです。今日みたいに1球で勝負が決まるので、集中力を持たないといけない」と自分に言い聞かせるように言葉を絞り出した。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)