伝説の“退場劇”が再脚光 指揮官のベース抜き&持ち帰りにファン「こういうのがもっと必要」
2001年、パイレーツのマクレドン監督が見せた退場劇
時代を超えて愛され、取り上げられる数々の名場面。好プレーや珍プレーもさることながら、伝説の“退場劇”に改めてスポットライトが当てられ、米ファンも歓喜している。
MLB公式サイトの人気コーナー「Cut4」が公式ツイッターで取り上げたのは、18年前に起きた“笑劇”?の退場劇だった。
2001年6月26日に行われたパイレーツ対ブルワーズの一戦。同点で迎えた7回、パイレーツの攻撃だった。ジェイソン・ケンドールが放った打球は遊撃へのゴロ。一塁は際どいタイミングとなったが、一塁塁審の判定はアウトだった。
この判定にパイレーツサイドは激怒。ケンドールと一塁コーチのトミー・サントが一塁塁審に猛抗議に出た。さらに、ロイド・マクレドン監督もベンチを飛び出して抗議。すると、一塁塁審はマクレドン監督に退場を宣告した。
これに指揮官が激昂。グラウンドの土を蹴り上げ、さらには、なんと一塁ベースを引っこ抜いてしまった。そのベースを左脇に抱えたまま、指揮官はベンチへ。この姿にスタンドのファンはスタンディングオベーションで大きな拍手を送った。
この18年前の爆笑モノの退場劇に、ファンからも爆笑のコメントが寄せられた。
「今どきの試合でも、こういうのがもっと必要だね」
「最近の野球はリプレーがあるから、こういうもの(退場の映像)が一番恋しくなるね」
「GOAT(Greatest Of All Time/史上最高)」
「たぶんだけど、ロイドがベースを持ち去った後の審判(が思ったこと)『笑っちゃダメだ。笑っちゃダメだ。笑っちゃダメだ』」
「ハハハハハハハハハ」
「パイレーツの歴史の中で、僕の大好きな場面」
「ありがとう、ロイド」
「グレート!!!!」
「そして僕たちは、今後一切これを目にすることはできない」
「その情熱が気に入ったよ」
「レジェンド」
日本のプロ野球でも、元広島監督のマーティー・ブラウン氏がベースを引き抜く退場劇がかつてあった。今ではあまり見られなくなった過激な退場劇だが、これもまた野球の楽しみだったと言えるだろう。