“米版オオタニ”マッケイに敵将は脱帽 初登板初勝利を献上し「情報はあったが…」
ウッドワード監督、初物に「それは初対戦で投手に有利に働く」
■レイズ 5-2 レンジャーズ(日本時間30日・タンパ)
エンゼルスの大谷翔平投手と並び、米国版二刀流選手として期待を集めてきたレイズのブレンダン・マッケイ投手が29日(日本時間30日)の本拠地レンジャーズ戦で衝撃のメジャーデビューを飾った。メジャー初登板初先発すると、6回途中までパーフェクトピッチングという圧巻の投球。6回1安打1四球3三振無失点で、メジャー初登板初先発で初勝利を手にした。
初回、レンジャーズ打線を3者凡退に封じると、そこから1人の走者も許さぬまま、6回1死まで驚愕の16打者連続アウトに仕留めたマッケイ。6回1死でサンタナに初安打となる右前打を許して完全投球はストップしたが、その後の2死一、二塁のピンチを凌いだ。初安打を打たれた際にはスタンディングオベーション。それが、新星の快投の衝撃度を物語っていた。
ほぼ完璧に封じられることとなったレンジャーズ打線。MLB公式サイトは「レンジャーズはマッケイを攻略できず、連勝が終わる」とし、ウッドワード監督のコメントを伝えた。指揮官は試合後、「情報は十分にあった。(レンジャーズの打者は)彼と対戦したことがなかった。多くの場合、それは初対戦で投手に有利に働く」とコメントしたという。
試合前には、マッケイの情報を得ているとしていた指揮官だが、スカウティングレポートと実戦には明らかな違いがあったようで、“二刀流”左腕の投球に脱帽していた。