西武ドラ1松本航、3連勝もまた“6回の壁”「リズムを崩してしまった」
5回を投げて10安打3失点で4勝目をマーク
■西武 11-3 オリックス(30日・メットライフ)
西武の松本航投手が30日、本拠地オリックス戦(メットライフD)に先発し、5回3失点で4勝目をあげた。松本航はこれで16日のヤクルト戦以来、3連勝となった。
10安打を浴びながらも踏ん張った。課題だった初回、オリックスの上位打線を3者凡退で片付けた。だが、3回に無死一、三塁のピンチを背負うと小島にライトへタイムリーを浴びるなど2点を先制された。4回に味方が勝ち越しに成功。5回に1点を失ったが、リードを守って降板した。
これまで6試合に登板し、最長投球回は5回2/3。この日も5回を投げ切るのに107球を要し、6回の壁を超えることはできなかった。松本航は「オリックスは走ってくる(イメージ)もあって、セットポジションになってから慎重になってリズムを崩してしまった」と初回に3者凡退で流れをつかみかけながらも、乗り切れなかった点を反省していた。
ゆったりとしたワインドアップから力のある直球を投げ込んでいくスタイルが特長だ。しかし、走者を背負った場面でセットポジションに切り替えると、なかなか体重移動がスムーズにいかない。松本航は「ワインドアップでは右足一本で立って体重を乗せるけど、その状態を作れないのがセットポジション。右足に体重が乗って、左足に移動できればもっといい」と課題を口にし、「4回、5回に球数をかけることが多い。(次は)6回を投げたい」と次回以降への目標を掲げた。
これで4勝目をあげた松本航だが、「5回までしか投げられない投球が続いている中で(ローテーションで)投げさせてもらえて、経験になっていると思う」と気を引き締めた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)