スカッグス急死に本拠地も深い悲しみ ファンが涙「エースになってくれると…」
遠征先のホテルで死去、ファンは声を震わせる「エースになってくれると…」
エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が1日(日本時間2日)、遠征先のテキサスのホテルで死去した。この日の敵地レンジャーズ戦は中止に。27歳の左腕の悲劇に本拠地エンゼルスタジアムも悲しみに包まれている。
チームは30日(同1日)まで本拠地で6連戦を行っており、スカッグスは29日(同30日)の本拠地アスレチックス戦に先発。4回1/3を2安打2失点で敗戦投手となっていた。これが最後の登板に。30日(同1日)は、チームが試合後の移動にウエスタン・スタイルのドレスコードを設定していたため、同僚とともにカウボーイ姿で元気にテキサスに出発していた。
選手がいない本拠地エンゼルスタジアムでは、アルファベットのAを象った駐車場の通称「Big-A」にスカッグスの写真が表示された。スタジアムのゲートにも「TYLER SKAGGS 1991 – 2019」の文字が。さらに、ファンが続々と訪れ、追悼の花やキャップを供えていった。座り込んで涙を流し、しばらく立ち上がれない女性の姿もあった。
アナハイム生まれで生粋のエンゼルスファンのリカルドさんは「ラジオでこの悲しいニュースを聞いたよ。すぐそこに住んでいて大のエンゼルスファンなんだ。前にはムーア、エーデンハート、そしてスカッグス……。若くて明るくて……これからエースになってくれると楽しみにしていたのに……」とコメント。過去に死去したエンゼルスの選手たちの名前を挙げ、声を震わせていた。
カリフォルニア州サンタモニカ出身のスカッグスは、2009年のドラフト1巡目でエンゼルスに入団。2010年にトレードでダイヤモンドバックスに移籍し、2012年にメジャーデビューを果たすと、2014年にエンゼルスに復帰した。地元出身の人気選手だっただけに、本拠地の悲しみは深いようだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)