エンゼルス、前日急死のスカッグス投手へ捧げる白星 大谷も代打安打で打率3割復帰
背番号の「45」を左胸につけて弔いの白星、連敗を「3」で止め勝率5割に戻す
■エンゼルス 9-4 レンジャーズ(日本時間3日・アーリントン)
エンゼルスは2日(日本時間3日)、敵地レンジャーズ戦に9-4で勝利。1日(同2日)に急死したタイラー・スカッグス投手に白星を捧げた。同点の6回にアップトン、ボーアのタイムリーなどで4点を勝ち越し。連敗を「3」で止めて勝率5割に戻した。大谷翔平投手は7試合ぶりのベンチスタートとなり、代打で登場。右手一本でライト前に運ぶ技ありのヒットを放ち、2試合連続安打とした。
エンゼルスは初回、プホルスの遊ゴロの間に1点を先制。しかし、その裏に先発スアレスが犠飛で同点とされると、3回にはデシールズに勝ち越しソロを被弾。さらに、重盗で本盗を許して、2点差とされた。
だが、2点ビハインドで迎えた5回に2死満塁でルクロイが右翼へ2点タイムリーを放ち同点。6回にはアップトンの中前打で勝ち越すと、自打球で交代したラステラの代打で登場したボーアがライト前に2点タイムリー。ルクロイも左翼へ犠飛を放ち、この回一気に4点を奪った。
エンゼルスは8回にカルフーンの2ランで追加点。大谷は9-4と5点リードで迎えた1死一塁の場面でグッドウィンの代打で打席へ。サイド左腕のセントジョンと対峙し、2球で追い込まれたもののファウルで粘ると、最後は9球目の外角低めへのスライダーを右手一本でライト前に運んだ。技ありの一打で、急逝したスカッグス投手にヒットを捧げた。
エンゼルスは連敗を3で止め、43勝43敗の勝率5割に戻した。大谷は2試合連続安打で打率.303。3試合ぶりに3割台に乗せた。
スカッグス投手は1日(同2日)にテキサスのホテルの部屋で27歳の若さで急死。同日の試合は中止となったが、この日は予定通り開催された。試合前にはブラッド・オースマス監督、ビリー・エプラーGMらが記者会見を行い、思わず涙。選手も会見を見守ったが、ショックを隠せない様子だった。
敵地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンのマウンドにはスカッグス投手の背番号である「45」の文字が刻まれ、エンゼルスの選手は胸に「45」のワッペンをつけて試合に出場。さらに、開始直前には黙祷が捧げられ、ベンチスタートとなった大谷もチームメートとともにダグアウト前に並んだ。チーム全体が深い悲しみに包まれる中、エンゼルスが弔いの白星を挙げた。
(Full-Count編集部)