オリ助っ人、モヤ加入で火が付いた? 祝砲同点ソロも「自分のできることに集中」
マレーロが自らの31歳を祝う同点2号ソロ
■オリックス 6-5 ロッテ(2日・京セラドーム)
オリックスのクリス・マレーロ内野手が2日、京セラドームで行われたロッテ戦で、自らの誕生日を祝う2号同点ソロアーチを放った。
この日は31回目の誕生日となるマレーロ。応援団のラッパが奏でる「ハッピーバースデー」に乗って登場した第1打席は右飛、第2打席は空振り三振、第3打席は遊ゴロと3打席連続凡退に倒れる。7回の守備でも無死一、二塁のピンチの場面で、犠打を一塁へまさかの悪送球。自らの失策で同点に追いつかれると、2死二、三塁から荻野に遊撃強襲適時打を打たれ、逆転を許してしまう。
このまま終われば“バットバースデー”になってしまっていたマレーロ。しかし、来日3年目の助っ人は「時間をとって、ちょっと気持ちを落ち着かせて。正直、守備のことは考えないようにした」と、気持ちを切り替えて8回の打席に立った。
「初球から強くスイングする準備はできていた」と初球、低めに投じられた142キロの直球に迷いなくバットを合わせると、高く上がった打球はロッテファンの埋め尽くす左翼スタンドに吸い込まれた。
「たぶん初めて。覚えていないです」とマレーロ自身も記憶にないというバースデーアーチ。「とにかく空中にボールを上げると言う意識で打席に入りました。その結果が同点ホームランになってよかったです」と、自ら放った祝砲を冷静に振り返っていた。
この日は価値ある一発を放ったマレーロだが、6月30日に中日からスティーブン・モヤ外野手が加入。ロメロを含めた助っ人外国人野手との1軍争いは熾烈を極めるが「誰かが入ったからといって、自分(の心)に火をつけられるとかそういうことではなく、自分は自分のできることに集中していきたいと思います」と、あくまで自分自身と向き合い、結果を残していくことを誓った。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)