元阪神の茨城・坂監督が語る西岡剛「一緒にやった人で悪く言う人いない」

BC茨城・坂克彦監督【写真:細野能功】
BC茨城・坂克彦監督【写真:細野能功】

茨城は参入1年目の今季21連敗を喫するなど苦戦が続く

 ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツ坂克彦監督が7日、今季のここまでの戦いぶりについて語った。この日、牛久運動公園野球場で予定されていた栃木戦は中止に。2日に行われた武蔵ヒートべアーズ戦にエース小沼の好投で2-1で勝ち、リーグ記録を更新していた連敗を21でストップさせた。

 坂監督は「ギネスからまだ連絡はないですが」と自嘲気味に笑う。5月10日の栃木戦に2-20で敗れてから、前期は17連敗。さらに6月22日に始まった後期も4連敗を喫した。7月2日に長い黒星街道がようやく終了した。

 21連敗は独立リーグ参入1年目とはいえ、不名誉な記録には違いない。「(2日の試合は)小沼が必死で投げてくれて8回まで1失点に抑えてくれた。選手も何とか小沼に勝ちをつけてやりたいと、頑張ってくれた」と労をねぎらったが、指揮官としては苦しいシーズンになっている。

 その中で、励みは同じ阪神のユニホームを着た栃木・西岡剛の存在という。「栃木の打線を見ると、剛(西岡)さんの存在は凄く大きい。6日の試合でも、第1打席は四球を選び、2打席目はスライダーをきっちり(右翼への二塁打)。メジャーも経験して当たり前とはいえ、真っすぐがきて、変化球が甘くなれば、手が出る。うちの選手もあそこまでになれるわけではないが、(NPBレベルを)見て感じて欲しい」と話した。

 西岡の打率は3割5分を超えている。独立リーグからNPBへの移籍期間は今月末まで。「何回か食事を一緒にさせてもらったが、一緒にやった人で悪く言う人は誰もいない。何とか戻ってほしい」と、坂監督も西岡のNPB復帰を願っていた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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