ロッテ・レアード、2連発で日ハムから今季6発目「古巣から打てて嬉しく思う」
4回の第2打席、6回の第3打席と2打席連続でソロ本塁打
ロッテのブランドン・レアード内野手が8日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでの日本ハム戦で古巣を相手に2打席連続本塁打を放った。
今季13試合目となる古巣との対戦となったレアード。初回は凡退するも4回の第2打席で快音を響かせた。ここまで無安打ピッチングだった先発浦野が2ボールとカウントを悪くし、投じた3球目の直球を強振。打球は左翼・王柏融の遥か上空を越えてスタンドへ。古巣からは今季5本目となる23号ソロ。「ここ数試合は狙ったボールを捉え切ることができなかったが、この打席ではしっかり捉えることができた」と納得の一打だった。
さらに6回、代わった2番手西村から中村奨が12号ソロを放つと、「自分も(中村に)続こうと思っていた」とレアードも続いた。「この打席もいい感じでスイングできた」。カウント2-2からの直球を左中間スタンドへ運んだ。2打席連続となる24号ソロ。「2者連続ホームランを達成できて嬉しい。特に古巣から2本打てたことを嬉しく思う」と、古巣から初となる1試合2本塁打を素直に喜んだ。
両チーム、それぞれ3本の本塁打を打ち合ったが、相手の4番中田の放った2本の2ランが勝敗を分けた。「中田もいい調子ですが、負けないように1打席1打席大事に考えながら入ったことが良かったのかなと思います」と、昨年まで共にチームを支えた中田の活躍も刺激となった。この日の2本塁打でレアードが24本。不振に苦しんでいた西武・山川が13試合ぶりの28号ソロを放ったが、その差は4本と縮まった。
「山川もいいバッターなので、競争できることは素晴らしいと思う。シーズンが終わった後、どちらがホームラン王になっているか楽しみだね」と、レアード自身も山川との本塁打王争いを楽しみにしているが、頼れる助っ人はもちろん個人タイトルのことだけを考えているわけではない。
「勝てれば一番良かったが、チームみんなで戦って僅差の勝負だった。また明日、切り替えてやっていきたい」。本塁打を放つたび、レアードがコメントに必ずつける言葉は「幕張、スシ、さいGOー!」。この新天地で「最高」の瞬間を迎えるため、これからも「さあ行こう」と、その打棒でチームを鼓舞し続ける。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)