今季は5時間越えが3試合、最短は1時間ゲーム 最長&最短試合トップ10を振り返る

今季の最短試合は1時間53分、5月19日・雨天コールドのソフトバンク-日本ハム戦

 ちなみに9回での試合では、6月28日・楽天生命パークの楽天-ロッテ戦の4時間23分が最長。この試合は6-5でロッテが勝ったが、ロッテが6人、楽天も5人の投手を起用。投手交代が、試合時間を長引かせるのだ。

○今季の最短試合トップ10

1位 1時間53分 ソフトバンク-日本ハム /5月19日 鹿児島(5回コールド)
2位 2時間9分 楽天-ロッテ /6月29日 楽天生命パーク(6回途中コールド)
3位 2時間21分 オリックス-楽天 /4月5日 京セラドーム
4位 2時間21分 日本ハム-オリックス /5月8日 札幌ドーム
5位 2時間24分 ソフトバンク-西武 /5月16日 ヤフオクドーム
6位 2時間26分 ソフトバンク-阪神 /6月13日 ヤフオクドーム
7位 2時間27分 西武-楽天 /5月5日 メットライフドーム
7位 2時間27分 中日-巨人 /4月10日 ナゴヤドーム
9位 2時間29分 DeNA-日本ハム /6月18日 横浜スタジアム
9位 2時間29分 阪神-広島 /7月7日 甲子園

 上位2つは雨天コールド試合。9回の試合では、4月5日(金)、京セラドームのオリックス-楽天戦の2時間21分。2-0でオリックスが勝った。起用した投手は両チームともに2人だった。

 野球はサッカーなど他の競技と異なり、試合時間が決められていない。「試合時間の長さ」は「野球離れ」の一因とされる。NPBもスピードアップを奨励しているが、頻繁に投手交代があれば試合時間は長引かざるを得ない。

 しかし高校野球は9回、2時間が今も標準だ。だから1日4試合をしてナイターにならないこともある。プロ野球も攻守交代や投手交代の時間を早めたり、グランド整備の時間を短縮するなど、「時短」に向けて努力をする余地はまだあるはずだ。

 今季の平均試合時間は9回の試合のみで3時間15分、延長戦を含むと3時間20分。昨年よりもいずれも2分、長くなっている。プロ野球のスピードアップはNPB全体で取り組む課題だろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY