なぜスチュワートは日本へ? 敏腕代理人・ボラス氏が独占インタビューで激白
スチュワート投手のホークス移籍の仕掛け人・スコット・ボラス氏
ソフトバンクに移籍した右腕、カーター・スチュワート投手はメジャーのドラ1投手のNPB移籍で大きな話題を呼んだ。その仕掛け人がスチュワートを顧客とするスコット・ボラス氏。豪腕で鳴らすボラス氏は8日(日本時間9日)、オールスターウィークの米・クリーブランドでFull-Countの取材で、今後米国の若き逸材がNPB入りするトレンドになると断言している。
スチュワートの日本行きは米国でも大きな話題を呼んだ。昨年、ブレーブスからドラフト1巡目(全体8位)で指名されながら、身体検査で手首に問題があるとされて合意に至らなかった。イースタン・フロリダ州立短期大学に進学し、今年の全米ドラフトでも上位指名候補と見られていたが、急転ソフトバンク入団が決定した。
「若いスチュワートのような選手がアメリカから日本に行くトレンドになるか? イエスだ。日本の野球のレベルアップにとってもいいことだと思う。球団オーナーがアグレッシブで、賢い。我々が送った選手の価値も上げてくれる。NPBはその選手のレベルも上げてくれる。そして、チームや選手のレベルも上がる。菊池はその例だろう」
クリーブランド市内のコンベンションセンターでボラス氏はこう語った。豪腕で鳴らすボラス氏だが、選手サイドの要求する年俸と球団側と提示額の折り合いがつかず、シーズン開幕後もフリーエージェント(FA)状態の選手が数多くいる。
カブスに移籍した守護神クレイグ・キンブレル投手も6月まで移籍先が決まらなかった。移籍先の決まらない宙ぶらりん状態の大物もNPBでプレーする選択肢も出てくるのだろうか。
「まだ日本のオーナーシップはまだそこまでアグレッシブではない。フリーエージェントの大物に関してはノーと言えるが、ドラフト指名選手、若い選手の今後の日本行きに関してはイエスだ。それは間違いない」
ボラス氏はこう語った。スチュワートの日本行きの選択の理由については、NPBの投手陣のレベルの高さ、マイナーを遥かに凌ぐ高待遇を理由に挙げていたボラス氏。今後も米国の俊英がマイナーでの修行ではなく、日本でいきなり活躍することを目指すトレンドが生まれると断定していた。
(Full-Count編集部)