ロッテ井口監督、前半戦で「厚み増した」 後半戦浮上へ、主力復調が不可欠
けが人続出も2位と1.5差の前半戦を総括「なんとか持ちこたえて戻してきた」
プロ野球は10日、前半戦が終了。最終戦を勝利で終えたロッテ・井口資仁監督がその前半戦を総括し、後半戦へ向けての確かな手応えを示した。
ここまで81試合を消化し、39勝40敗2分。首位ソフトバンクに8.5ゲーム差の5位だが、2位の日本ハムとは1.5差と僅差につける。指揮官は「交流戦前にけが人が多数出て、苦しい戦いが続いていたが、そこからなんとか持ちこたえてここまで戻してきた」と、主力を欠く中で粘り強く戦った結果だと振り返った。
開幕戦こそ白星発進だったが、石川、ボルシンガーの2度の離脱、井上の抹消、中村奨、角中、藤岡の故障、と数え上げたらきりがないほど、シーズン序盤から戦力が大幅ダウン。その中でも借金1と踏みとどまれたのは「若いピッチャーが頑張ってくれた。岩下や種市らが出てきてくれた」から。若い投手たちの台頭は大きな要因で、さらなる活躍に期待を寄せた。
今季は「最後まで戦い抜く」をチームの目標に定めているロッテ。主力の故障や不振に苦労はしたものの、若手や控え選手の出場も増え、「厚みはだいぶ増してきた」と戦力に手応えを感じている部分もある。だが、やはり上位浮上のためには、主力の復調が不可欠だ。
「涌井や石川、ボルシンガーも含めてまだ本調子ではない。(打線は)角中もケガ明けから状態を上げて戻って来たので、中村や井上もなんとか調子を上げてくれれば。なんとか全員が戻ってきて、いい形に戻ってきた。控え選手もずっと頑張ってくれていたので、最後まで全員で上を目指して戦っていけたらと思います」
後半戦は15日、敵地メットライフドームに乗り込んで、3位・西武との3連戦からスタートするロッテ。「本当に今、チームとしていい形になってきているので、オールスター明けからしっかり勝てるようにして行って、今度は貯金ができるように頑張っていきたい」と、後半戦へ向けて気を引き締めていた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)