球宴選出も… 田中将大の前半戦を地元紙辛口B評価「スプリットの扱いに苦しんだ」
ロンドンの“悲劇”除くと防御率3点台前半も「スプリットの扱いに苦しんだ」
ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、クリーブランドで行われた第90回MLBオールスターゲームで日本人初の勝利投手となった。ア・リーグの2番手としてオールスター初登板を果たすと、2回の1イニングを無失点に抑えた。その直後にア・リーグが先制に成功し、田中に白星が転がり込んだ。
そんな快挙を達成した田中だが、前半戦の成績に地元メディアは辛口評価を下している。「northjersey.com」は、「ヤンキースの2019年シーズン中間成績表」を掲載し「マサヒロ・タナカ:B」とした。
前半戦は18試合登板で5勝5敗、防御率3.86の成績。ロンドンで行われたレッドソックス戦で自己最短の2/3回を6失点KOという“悲劇”がなければ、防御率は3点台前半だった。しかし、記事では「今季ここまで、必ずしもオールスター級の活躍をしているわけではないと最初に認めるのは、彼自身だろう。時にスプリットの扱いに苦しんだ」と、決め球の不調を指摘している。
一方で、安定してローテーションを守ったことについては「彼は明らかなリーダーであり、ローテーションの中で最も丈夫な(怪我をしなくて頑丈な)メンバーだ」と高評価を得ている。前半戦のヤンキースはジャッジ、スタントン、セベリーノ、パクストンと主力の離脱が相次いだが、田中を筆頭に残された選手たちが奮起し、2位レイズと6.5ゲーム差で首位を独走している。主な評価は以下の通り。
DJ・ルメイヒュー A+
グレイバー・トーレス A
アロルディス・チャップマン A
ルーク・ボイト A
ドミンゴ・ヘルマン A
ディディ・グレゴリアス B+
ブレット・ガードナー B
アーロン・ジャッジ B
CC・サバシア B
アーロン・ヒックス B-
ジェームス・パクストン C+
アーロン・ブーン監督 A
ブライアン・キャッシュマンGM A
予想外の辛口評価になってしまった田中だが、期待値の高さの裏返しでもあるだろう。後半戦は“エース”としてチームを2009年以来の世界一へと導く活躍に期待したい。
(Full-Count編集部)