米独立リーグで“ロボット審判”デビュー! 人間審判は好感触「仕事がしやすい」

選手たちは賛否両論「返球された後にストライクの判定を…」「方向はカッコいい」

 だが、この試合の中で選手たちは違和感を持ったようで「キャッチャーからすでにボールが返球された後に、彼はストライクの判定をした」と語る選手もいれば、「未来はクレイジーだけど、野球が向かっている方向はカッコイイと思う」と賛成する声も挙がっていた。

 アトランティック・リーグのプレジデントであるリック・ホワイト氏は今後2~3週間で、このシステムを、リーグ全体に導入する予定があることを言及し「その後は、様々な野球の場で使用されるようになるだろう。我々は、このシステムが、このリーグを超えて、野球の未来につながることを楽しみにしている」と期待を込めている。

 MLBのシニア・バイス・プレジデントであるモーガン・ソード氏も「我々の目的は、審判を取り除くことではない。実際、このテクノロジーで審判を支援しようとしている。主審の役目は、ボールやストライクを判定すること以外にやることはたくさんある。我々は審判組合とコミュニケーションをとりながら、このプロセスを進めていく」と、前向きな姿勢を見せている。

 MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏はメジャーでの導入は未定としたが「選手から『機械でストライクを判定すればいいのに』とよく言われるが、そのような声にも耳を傾けようとしている。テクノロジーに多くの時間とお金をかけているが、このようなシステムは、選手の心配の解決のためだけでなく、放送でも役立てて、ファンにとっても価値のあるものにしたい。選手たちはこのようなことが試合をより良くすると声を上げている。このシステムを上手く使用できるのかを判断するのが我々の役目だと思っている」と語っている。

(Full-Count編集部=AP)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY