大谷は「とにかくいい選手」 前半戦で2発許したアストロズの“警戒レベル”上昇
前半戦最後の3連戦では大谷が豪快2本塁打「彼の能力にはとても感心させられる」
エンゼルスは12日(日本時間13日)に後半戦初戦の本拠地マリナーズ戦を迎える。昨年10月に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷翔平投手は、5月7日(同8日)の敵地タイガース戦で復帰。前半戦は最後の10試合で5本塁打を放つなど、53試合出場、打率.303、14本塁打、38打点、OPS(出塁率+長打率).924と好成績を残した。
5~7日(同6~8日)の敵地でのアストロズ戦は、14打数3安打ながら、ヒットは本塁打2本に二塁打1本とすべて長打だった。第1戦では、メジャー通算214勝の豪腕ジャスティン・バーランダー投手の高めの95マイル(約153キロ)直球をフルスイングして108マイル(約174キロ)の力強い打球でセンターに豪快弾を放ち、第2戦ではもう一人の豪腕ゲリット・コールから三塁線への二塁打。そして、第3戦では新人右腕ウルキディから左中間の看板直撃の驚愕弾を放った。
現在、首位アストロズと12.5ゲーム差の地区4位に沈むエンゼルス。ワイルドカード争いでは圏内まで6.5ゲーム差となっており、後半戦が重要だ。特にアストロズとは13試合を残しており、57勝33敗と強さを見せつける2017年の世界一軍団との対戦結果はシーズンの行方を左右する。打線のキーマンである大谷がアストロズ相手に“ビッグフライ”を連発できれば、チームの勝利は当然近づくことになる。
前半戦最後の3連戦終了後、相手捕手のチリノスは「彼は(ホームラン)2本とも直球を打ったね。彼のフィールド上での能力はとても感心させられるものだよ」と大谷を称えた。昨季からさらに成長していることを評価する声もあるが、「(昨年との違いは)特にないかな。昨年同様、彼はそのパワーでボールを打っている」と指摘。そして、「彼は新人王も勝ち取っているからね。とにかく良い選手だよ」と改めて称賛し、「オオタニ対策? それは言えないな。僕たちには確かにプランがあるけどね」と笑みを浮かべた。
オールスター期間中には、大谷についての質問を受けたコールが「オオタニはとにかく優秀だよ。去年も今年も素晴らしい。打者としての成長は目覚しいね」と称賛。さらに「彼に対するアプローチはとにかくベストピッチを投げること。隙を見せてはいけない。あとはチームのレポートを信じるしかない」と話していた。ライバルチームの“警戒レベル”は確実に上がっているが、大谷はそれも打ち破ってしまうのだろうか。
(Full-Count編集部)