「今も昔も変わらない応援」に感謝 OB戦出場の元助っ人がヤクルト愛を語る
現在編成部アドバイザー・ガイエル氏 思い出に残る試合はシコースキーから打った自身初のサヨナラ本塁打
2007年から11年にヤクルトに在籍した助っ人、アーロン・ガイエル氏が11日、ヤクルトの球団設立50周年を記念したOB戦「オープンハウス presents スワローズ ドリーム ゲーム」(神宮球場)に出場した。試合前のイベント「ホームランチャレンジ」では岩村明憲氏、内藤尚行氏と並んで1本のアーチをスタンドに放り込み、同時優勝。ゲームでは3打数2安打と躍動し、優秀選手賞を獲得。「50周年の記念すべきイベントに呼んでもらえて本当にうれしいです」と感激していた。今年から編成部アドバイザーにもなったガイエル氏に在籍5年間の思い出を聞いた。
――再び神宮球場で試合ができることについて、どのように感じていますか?
「やっぱりユニホームに袖を通すと、当時の良い思い出がよみがえります。外国人選手なのに、こうして記念の試合に呼んでいただけるのは特別な思いがありますね」
――たくさんある「当時の良い思い出」の中から一つ挙げるとすれば?
「ロッテとの交流戦(2009年6月18日・神宮球場)でシコースキー投手から放ったサヨナラ本塁打の試合ですね」(5-5の延長11回から自身初の劇的弾。この試合を含めヤクルトは3試合連続サヨナラ勝利を挙げた)
――ヤクルトファンの大歓声がまだ耳に残っているのですね
「ここのファンの方はチーム状態が良くても、悪くても、本当に熱心に応援してくれます。いまだにその思いは強いです。感謝をしています。日本の野球ファンは常に選手のことを考えているというのが伝わってきます」
――今日は特に再会を楽しみにしていたのは?
「フルタさん! 私にとってヤクルトでの最初の監督でした。フルタさんの下で日本の野球をいろんなことを学べたので良かったです」
――現役を引退した後はどのように過ごされていますか?
「今はアメリカのアリゾナに住んでいます。プールなどを建設する会社のオーナーをしています。あと(ヤクルトの)中米のスカウトになったので、選手を見ていますよ」
ガイエル氏はヤクルトに入団した2007年、いきなり35本塁打を放つ活躍を見せた。選球眼が良く、出塁率も高かった。日本のお笑い芸人のギャグや流行りのフレーズを使うなど、明るいキャラクターでファンからも愛された選手だった。ドリームゲームでも場内に名前がコールされると大きな歓声を浴びていた。ガイエル氏にとっても思い出に残る一日になったようだ。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)