大谷、エ軍内では「投手>打者」!? 打者で活躍も…米記者指摘「打者は付加価値」
「エンゼルスの首脳陣は常に『投手・オオタニ』により価値を置いている」
そんなブルーム記者はクオリティの高い先発投手の不足が顕在化しているMLBの事情から、優秀な投手としての価値の方が高いと主張するが、チームもスラッガーとして圧巻の活躍を続ける大谷の二刀流復活ロードをフルサポートしている。
「エンゼルスとしては再び投手として輝けるかどうかを見極めるのが最優先。それがチームとしての計画。完全にトミー・ジョン手術から復帰して、他のリハビリや治療でスプリングトレーニングまで腕の強度を取り戻すことができるのか。健康になって来季開幕まで間に合うのか。この手術をした後には経過観察が必要だ。まだ彼は25歳。願わくば、他の多くの投手同様に、トミー・ジョン手術から完全復活してもらいたい。再び偉大な投手になってほしい」
こう語ったブルーム記者は、エンゼルスも二刀流の男の「投手・大谷」の方に重きを置いていると主張する。
「彼には投手として完全復活を成し遂げる可能性もある。私の知るところでは、エプラー(GM)や首脳陣は常に『投手・オオタニ』により価値を置いている。打者としてではない。打者はあくまで付加価値なんだ」
100マイル(約161キロ)以上の剛速球と宝刀スプリットで空振りの山を築く「投手・大谷」が、「ビッグフライ」を連発する「打者・大谷」より貴重とチームは評価しているというのだ。
もっとも、「付加価値」の方の能力にも底が見えないと、ブルーム記者は認めている。
「それでも、打者として大活躍している。大谷は最初の1か月以上欠場して、そこから5月7日に復帰した。最初の6週間ぐらい休んでいる。大谷の今の打撃成績は序盤戦で欠場したことを如実に示している。どこまで成績を伸ばしていくかわからないね。とにかく、私は二刀流復活を心待ちにしているんだ」
2020年に再び解禁となる二刀流。昨季はベーブ・ルース以来100年ぶりの偉業として、米国にセンセーションを巻き起こした大谷の挑戦再開を、名物コラムニストも心待ちにしている。
(Full-Count編集部)