ロッテ鈴木、定位置再奪取で1000試合出場達成「ここまで来れるとは」
開幕時は代打要員も「2番・一塁」を奪取「いくら頑張っても143試合。積み重ねてきたんだな、と」
■ロッテ 6-5 西武(15日・メットライフ)
ロッテ・鈴木大地内野手が15日、西武戦(メットライフ)で、プロ野球500人目となる通算1000試合出場を達成した。今季の定位置となりつつある「2番・一塁」でスタメン出場。初回に今井の153キロを強振して右前打を放つと、2、4回と3打席連続で右前へ打ち返した。今季9度目の猛打賞で節目の試合を飾り、「今日が1000試合ということは自分でもわかっていました。後半戦のスタートでもあったので、本当に意気込んでいた。(3安打)打ったことより、チームが勝ち切れたことが一番」と、チームの勝率5割復帰を喜んだ。
東洋大から11年ドラフト3位でロッテ入り。昨季は3年連続全試合出場を達成するなどプロ8年目で1000試合出場となった。「1年にいくら頑張っても、今は143試合しか出られない。その中での1000試合なので『積み重ねてきたんだな』と、数字を見て思います」と感慨深げ。印象に残っている試合については、「代走で2、3分しか出場しなかった初出場や、デッドボールが当たって『無理だな』と思った時に、当時のコーチの方に『絶対出ます!』って言ったこと、今年の初めて試合に出た打席もすごい覚えていますし、正直たくさんあります」と、振り返った。
今季の開幕時には「代打の一番手」というポジションでスタート。開幕戦こそ出場がなかったものの、そこから結果を出し続け、ポジションを勝ち取った。「ありきたりな言葉ですが『ここまで来れるとは』と思っています。やはり、試合で使ってくれる監督やコーチの方、ここまで練習を手伝ってくれたスタッフの方々、両親や家族の支えがあってのこと。それに尽きます」と感謝の気持ちを語った。
1000試合出場は鈴木でプロ野球500人目。きりのいい数字となったが「それはタイミングの問題ですけど、こういう長い歴史のあるプロ野球の中で、まだ500人しかいないと思うとすごく光栄なこと。本当にこれからも責任を持って、そういうことを感じながらやっていきたい」と受け止めた。「これからあと何試合できるか分からないですけど、初めて試合に出た時の気持ちだったり、1軍に上がった時の気持ちだったりを、忘れそうになるかもしれませんが、忘れないようにやっていくことが僕自身にとって1番大事なことだと今回改めて思うので、その思いを大事に明日からスタートできたらいいかなと思います」と前を向いた。
常々「1日1日、できることの積み重ね」と、ここまでひたむきにプレーしてきた。節目を迎え、また新たな気持ちを胸にチームを支え続けていく。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)