中日松坂、今季初勝利ならず　5回4安打2失点と粘投も、同点のまま降板

初回に先制点、3回には同点を許すものの、要所を締める粘りの投球

■中日 – 阪神（16日・ナゴヤドーム）

　中日の松坂大輔投手が16日、本拠地ナゴヤドームでの阪神戦で今季初登板初先発し、5回4安打2失点と粘投した。同点のまま6回でマウンドを降りることとなり、今季初勝利の権利は手にできなかった。

　初回、近本と糸原の連打、糸井の犠飛でいきなり先制点を奪われた松坂だったが、その直後、味方打線が援護点を送った。平田、大島の連打などで無死満塁とし、ビシエドの二ゴロの間に同点。さらに高橋の適時打で逆転に成功し、援護をもらった。

　2回は無失点に封じた松坂だったが、3回に2死からつかまった。再び近本に中前安打を許すと、糸原には四球。そして初回に先制犠飛を許していた糸井には右翼線への適時二塁打を許して、試合を振り出しに戻された。さらに背負った2死満塁のピンチでは陽川を見逃し三振に切り、窮地を脱した。

　5回には1死から近本、糸原に連続死球を与え、場内は騒然。だが、糸井を一ゴロ、さらに2死二、三塁で大山を中飛に打ち取って窮地を脱出した。松坂は5回までに91球を投げ、4安打2失点で降板。6回からは谷元がマウンドに上がり、松坂の今季初勝利はお預けとなった。

（福谷佑介 / Yusuke Fukutani）