鷹、2安打零封負けでワースト4連敗 グラシアル離脱の苦境に工藤監督「みんなでカバーを」
日ハム先発有原の前にわずか2安打「打てるときもあれば打てないときもある」
■日本ハム 4-0 ソフトバンク(17日・北九州)
ソフトバンクが今季ワーストの4連敗を喫した。17日、北九州市民球場での日本ハム戦。先発のスアレスが西川に先頭打者本塁打を浴びると、打線は日本ハム先発有原の前に、わずか2安打に終わり、5月1日の楽天戦以来、59試合ぶりに零封負けを喫した。
貧打に泣いた。この日、ソフトバンクの打者が放った安打はわずか2本。初回先頭の上林、5回先頭の松田宣が放った左前安打の2本。有原の前に凡打の山を築いていった。チャンスらしいチャンスといえば、5回無死一、二塁だけ。この場面も甲斐、釜元、周東の下位打線を封じられた。
この日は内川、デスパイネを負傷の影響で欠き、苦しいメンバー構成を強いられた。それでもあまりに物足りない内容。試合後、工藤公康監督は「打てるときもあれば、打てないときもある。それを云々とは思っていない」と打線を責めることはなかったものの、なかなか言葉が出てこず口ごもる姿に、苦しい状況が表れていた。
先発のスアレスが4回1安打1失点と好投していた。4回で降板となったものの、これは当初のプラン通り。この日はスアレスを“ショートスターター”として起用し、中盤からは継投策で戦い算段だった。だが、5回に送り込んだ加治屋が誤算だった。2本の安打でピンチを招き、中島の適時打で失点。さらに四球を与えたところでマウンドを降りると、代わった松田遼がさらに2点を加えられた。
「今日はスタンドを一杯にしてくれたファンがいたので勝ちたかったですけど……。切り替えていきましょう」と語った工藤監督。とはいえ、主砲としてチームを牽引していたグラシアルはキューバ代表に参加するため、今日を最後に約1か月チームを離れる。「これまでも怪我人が出る中でみんなでカバーしてやってきた。今回もみんなでカバーすることが大事」と指揮官。首位を快走してきたソフトバンク。ここに来て、苦しい状況となってきている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)