DeNA山崎が最年少150セーブ 指揮官絶賛「日本で一番安定している守護神」
山崎は26歳9か月で150セーブ達成「ストロングポイントは少ないが、抑えたいという強い気持ちは持っている」
■DeNA 3-1 広島(17日・横浜)
DeNAの山崎康晃投手が17日の広島戦で通算150セーブを達成した。プロ5年目、26歳9か月での達成は史上最年少で、史上15人目の記録となった。
3-1と2点リードの9回に登板した山崎は松山、三好を打ち取り、最後は高橋大を見逃し三振と3者凡退で締めくくった。お立ち台で「よくランナーを出して3人で終われないことが続いているので、またここから、1から頑張りたい」と話して周囲を笑わせた山崎だが、その後の囲み会見では「3者凡退で記録達成できて光栄に思う。チームがいい状態を続けるためにも、3人できっちり抑えるのは必要なこと」と守護神の自覚を見せた。
ラミレス監督は「素晴らしい、の一言。ルーキーの時から結果を残しているし、リーグを通じても、日本でも1番安定しているクローザーだと思う」と絶賛した。山崎が「体も大きくないし、球種も少ない」と自己評価するように、飛び抜けた球速や変化球があるわけではない。それでも指揮官が「セルフコントロールの面や、メンタルの部分が素晴らしい」と評価するように、強靭な精神力が記録達成の源になった。
「ストロングポイントは少ないが、抑えたいという強い気持ちは持っている」という右腕は「これまでたくさん打たれたこともあったが、やられたらやり返せと言ってくれる仲間やコーチがいた。自分一人の力では何もできない。本当に周囲に恵まれてここまで積み重ねてこられた」と、周囲のサポートに感謝した。
史上最年少の記録も「チームが大事な時期なので、自分の記録ばかりにフォーカスするわけにはいかない」と浮かれる様子はない。「まだ150セーブという気持ちもあるし、ここでとどまるわけにはいかない。これからもチームに貢献して上位に引き上げられるようにしたい」と、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出に向けて意気込みを見せた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)