ロッテ小島、18日抹消も井口監督は再チャンスを示唆「いい投球をしていた」

ロッテ・小島和哉【写真:荒川祐史】
ロッテ・小島和哉【写真:荒川祐史】

小島は1点リードの5回に一挙4失点「『抑えに行こう』と気持ちが強すぎた」

■西武 4-3 ロッテ(17日・メットライフ)

 ロッテのドラフト3位・小島和哉投手が17日、デビュー戦と同じメットライフドームでの西武戦でプロ3度目の先発登板。4回まで1安打無失点の好投も、5回に捕まり4失点。4回1/3で降板し、3敗目を喫した。

 ほろ苦いデビュー戦から3か月半。小島は「今の小島のピッチングをして来い!」と吉井コーチに送り出され、デビュー戦2回8失点KOされた西武打線を相手に攻めの投球を見せた。「試合前から、(打者の)右左に関係なく、インコースをどんどんついて、真っすぐで攻めていこうという話はしていた」。2回は1死から中村に左翼線への二塁打を打たれたものの、直球主体の投球で4回まで1安打無失点。5三振を奪う好投を見せた。「同じ相手に2度は負けられない。やり返すなら西武しかない」。デビュー戦の雪辱に燃え、リベンジのプロ初勝利の権利まであと1回だった。

 しかし、勝利投手の権利がかかった5回に暗転した。栗山の中前打で初めて先頭打者を出すと、無死一、二塁からは木村の犠打が自身の前に転がった。「(勢いが)死んだ打球だったので、自分がターンして送球するのが厳しいかと思ったのですが、とっさの時に声が出なかった」。声の連携ミスがあり、捕球が遅れた結果、オールセーフで無死満塁。続く秋山にフルカウントから「カットボール要求でしたが、自分はインコースへ行くべきだと」と、自らの意思で投じた7球目の直球が真ん中に入ったところを仕留められ、逆転を許した。

 同1死二、三塁から外崎に真ん中低めのチェンジアップを右中間2点三塁打とされ、この回一挙4失点。「失点をしたところでズルズル行ってしまった。最後に爪の甘さが出てしまった」と悔やんだ。井口監督は「(5回の)あの回だけですからね。真っすぐにキレがあったし、なんとか頑張ってくれていた。前回同様、ビッグイニングを作ってしまったので、それだけね。一度抹消はするが、いい投球はしていたので」と、指揮官も再びチャンスを与えることを示唆した。

 小島は「『クオリティースタート(6回3失点)で』ということを頭に入れて攻めていけたらと思ったのですが、1-0で自分でも『抑えに行こう』という気持ちが、ちょっと強すぎた。そういうところは反省ですね」と課題を挙げた。4度目の正直での初勝利を次回登板で期待したい。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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