大谷翔平はトラウト&イチローを手本とすべし エ軍OBが力説「本塁打狙いのスイング必要ない」

現在は解説者を務めるエンゼルスOBのティム・サーモン氏【写真:編集部】
現在は解説者を務めるエンゼルスOBのティム・サーモン氏【写真:編集部】

「自然にローンチアングルを生み出せる存在だ。過度に意識すると、ストロングポイントを損ねることになる」

 今季リーグトップの30本塁打を記録している絶好調のトラウト。MVP候補の呼び声高いが、打率は.305、出塁率はメジャートップの.
453を記録するなど、驚異的な打撃技術を見せつけている。このトラウトを参考にするとともに、サーモン氏はもう1人、最高の手本とするべき存在として、日本人のレジェンドの名前を挙げた。

「私はローンチアングルに関しては心配していない。過度に意識する必要はない。彼には長い腕と偉大な体格がある。打撃コーチにも伝えたけれど、彼は自然にローンチアングルを生み出せる存在だ。わざわざ作りに行く必要はないんだ。それを過度に意識すると、長い腕というストロングポイントを損ねることになる。全盛期のイチローを見て欲しい。彼は長い間ボールをバットに載せることができていた。それで思い通りの打撃を実現していた。華麗なスイングの持ち主の左打者だった。オオタニにとっては最高の手本じゃないか」

 今年3月に現役引退するまで数々の偉業を達成した日本の誇る天才安打製造機のバットコントロールは大谷にとって格好の参考書になるという。「ホームランは最高だ。でも、ハイアベレージで出塁し、打点を重ねることがもっと大事。それを体現しているのがトラウト。それをできるのはオオタニでもあるんだ」。

 トラウト、イチローは米国野球殿堂入り確実の存在だが、メジャー屈指のエリート打者とともに地元メディアに評価される大谷もまた天才である。エンゼルスで史上初の新人王に輝いた偉大な先輩は、この2人を見本に、さらなる打撃を進化させるべきだと力説した。

(Full-Count編集部)

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