日米大学野球 侍ジャパンが3大会ぶり優勝 投打かみ合い 3勝2敗で米国下す
ドラフト候補の森下暢仁(明大)が5回1安打無失点 継投で米国打線封じる
第43回日米大学野球選手権大会(全日本大学野球連盟、読売新聞社主催)の第5戦が21日、神宮球場であり、侍ジャパン大学日本代表が6-1で米国大学代表に勝利し、2016年以来、3大会ぶり19度目の優勝を果たした。
2勝2敗で迎え、勝った方が優勝という大一番。今大会3度目の先発を任された今秋のドラフト上位候補・森下暢仁投手(明大)が5回無失点の好投。許した安打は5回1死、アレンの三塁前へのバント内野安打の1本のみだった。第3戦で本塁打を浴びたキースタッドには緩急をうまく使って、三振を奪うなど前回の反省を生かした。2年生時から3大会連続の出場となった森下暢にとって、うれしい初優勝となった。
今大会はすべて継投。1・3・5戦に森下暢が先発。2・4戦は左腕の早川隆久投手(早大)が先発した。5回までに先発はマウンドを下り、そのあとを盤石のリリーフ陣で乗り切ってきた。この日も6~7回を左腕・佐藤隼輔(筑波大)、8回を右腕の吉田大喜投手(日体大)とつなぎ、最後はクローザーの伊藤大海投手(苫小牧駒大)が締めた。
打っては1-0の4回に、好投手たちをリードしてきた海野隆司捕手(東海大)の左中間へ2点適時打など3得点。7回には宇草孔基外野手(法大)がダメ押し適時打を放つなど2点を加え、効果的に加点。試合を優位に進めた。
大学日本代表は初戦を3-0で取ったが、2、3戦と打線が相手投手を攻略できず、連敗。米国に王手をかけられた4戦は、4本塁打を含む12安打を放って9-1で大勝。勢いのまま、第5戦に挑み、勝利した。投手の起用は、ほぼ固定だったが、打線を全試合組み替えて、状態の良い選手を模索しながら、生田勉監督(亜大監督)はオーダーを組み、見事によみがえらせた。
大学侍ジャパンの優勝は日本開催だった2016年の第40回以来、3年ぶりとなった。
(Full-Count編集部)