マウンドで転んでもストライク…メ軍右腕の“秘投”にNY局興奮「奇妙で有益」
左足を踏み出した際に足を滑らせる→強引にカーブを投球→外角高めへストライク
■ジャイアンツ 3-2 メッツ(日本時間22日・サンフランシスコ)
メッツの4年目右腕、セス・ルーゴ投手が21日(日本時間22日)、敵地のジャイアンツ戦で衝撃的なストライク投球を見せた。
2-2で迎えた8回2死一塁。ルーゴは初球でカーブを投じようとしたが、左足を踏み出した際に足を滑らせた。一塁側へ倒れ込むようにして投球したが、70.7マイルのカーブは外角高めへ。内角高めに決めてストライクを奪った。打者のケビン・ピラーはストライク、ボールの判定を不服としてか、主審に抗議したが、もちろん判定は変わらず。この打席で三ゴロに仕留めてピンチを脱した。
通算128試合登板の29歳右腕による衝撃的な“秘投”。ゲイリー・コーヘン氏が実況、キース・ヘルナンデス氏が解説を務めたNY放送局「SNY」は興奮気味に伝えた。
実況「ルーゴが転倒しましたが、ストライクを取りました! こんなこと私は今まで見たことがないかもしれません! マウンド上でつまずきながらも、どういうわけかこのカーブをストライクゾーンに投げました!」
解説「ピラーは判定に不満のようですね」
実況「ルーゴの今日のカーブは少し違和感がありますが、奇妙でありながらも有益な結果を生んでいます」
同点の8回から3番手として救援していたルーゴは2イニングを無安打無失点と好投。8試合連続無失点となった。チームは延長12回サヨナラ負けを喫したものの、キラリと光る投球となった。