最速163キロ大船渡・佐々木朗希は「大谷よりもダルビッシュ」 専門家が評価する「間合い」
プロ入り当時の大谷との違いは…「佐々木はピッチングをしている」
160キロの直球を投げられるというだけで、どちらもとんでもない才能。ただ、その2つの才能を比較しても、特徴に違いがあるという。野口氏はさらに、日本ハム入団当初の大谷の投球と比較し、「大谷は力任せに投げている感じでしたが、佐々木は(今の段階で)ピッチングをしている」とも評価する。
今秋のドラフトで1位指名を受けることは濃厚だが、プロ入り後も着実に成長してくれることを野口氏は望んでいる。あの大谷も1年目で投打でデビューを果たしたが、キャンプでは2軍スタートだった。
「じっくりと下半身と体幹のトレーニングをして、力任せに投げなくても投げられるような体力をつけることがまずは重要です。そうしないと、どれだけ体が大きくても、まだ無理やり投げてしまうことが出てくるんじゃないかと。体の力とポテンシャルが合わなければ、オーバーヒートしてしまう。それが一番怖い。なので、すぐに投げさせなくて済むようなチーム状況の球団に入ることがベストですね。1年間2軍に置いても怪我をしないとは限りませんが、リスクを減らすという意味でまずは体を鍛え上げてほしい。ゆくゆくは日本を背負って立つピッチャーですから」
今夏、佐々木はどこまでポテンシャルを発揮し、その後、どんな運命が待っているのか。“大谷級”の才能の持ち主の現在、そして未来に大きな注目が集まる。
(Full-Count編集部)