球宴5度遊撃手トゥロウィツキーが引退発表 「夢の舞台で過ごした日々に生涯感謝」
ロッキーズ時代には松井稼頭央とワールドシリーズ出場
ヤンキースのトロイ・トゥロウィツキー内野手が25日(日本時間26日)、現役引退を発表した。2006年にロッキーズでメジャーデビューして以来、13シーズンに及ぶメジャー生活を送ったが、34歳で幕を下ろすことに。球団を通じて発表した声明では「夢の舞台で過ごした日々に生涯感謝し続けます。最高の栄誉でした」と感謝の気持ちを綴った。
カリフォルニア州出身のトゥロウィツキーは、2005年ドラフト1巡目(全体7位)でロッキーズに入団。好守強打の大型遊撃手として期待され、入団からわずか1年後の2006年8月30日のメッツ戦でメジャーデビューを果たした。2007年には当時チームメートだった松井稼頭央(現西武2軍監督)と二遊間を組んでワールドシリーズに出場。ロッキーズのスター選手として長らく活躍した。2014年のシーズン途中にブルージェイズにトレード移籍後は怪我に泣かされることが多く、昨年12月に契約解除された後、今季はヤンキースに入団したが、ここまで5試合の出場にとどまっていた。
13シーズンのメジャー生活で通算1291試合に出場し、打率.290、225本塁打、780打点、57盗塁の成績。オールスターに5度選出、ゴールドグラブ賞2度、シルバースラッガー賞2度の受賞経験を誇った。
トゥロウィツキーは球団を通じて声明を発表。「これだけ長いキャリアを誇れた名誉について、今後も深い感謝を持ち続けるでしょう。コロラド、トロント、ニューヨークのファンへの感謝の気持ちは言葉にできません。いつも家族のように迎え、温かい気分にさせてくれました」とファンに挨拶。さらに、これまでともに戦った監督、コーチ、チームメート、チームスタッフ、首脳陣に対しても「みんなに心から感謝しています。キャリアを通じてチームメートとして戦ったみんな、私と一緒に全力でプレーしてくれてありがとう。野球を通じて培った友情はかけがえのないものです」と伝えた。
家族や代理人らにも感謝の気持ちを綴ったトゥロウィツキーは「この章は幕を閉じましたが、愛する野球に関わり続けることを心待ちにしています。若い世代が自分の目標と夢を叶えられるように指導、助言していきたいと思います」と指導者への転身を明らかにしている。
(Full-Count編集部)