奪三振王の称号は誰の手に? ソフトバンク千賀が驚異のペースで圧倒【パ編】

ソフトバンクの千賀は146奪三振とハイペース、楽天松井は驚異の奪三振率14.37

 ソフトバンクの千賀が2位の有原に32差をつけて、独走状態。奪三振率は驚異の11.84。このペースでいけば、200イニングに到達すれば263奪三振に達する計算になる。

 平成以降で250奪三振をクリアしたのは、野茂英雄が3回(1990年287奪三振、1991年287奪三振、1993年276奪三振)、ダルビッシュが1回(2007年276奪三振)の4例だけ。21世紀以降ではダルビッシュだけだ。投手の分業が進み、登板数、投球回数が少なくなっている近年の野球では、極めて珍しい。今後の活躍次第では、千賀は平成以降の最多奪三振を記録する可能性もある。

 10傑で目に付くのは唯一、救援投手でランクインしている8位の楽天の松井。奪三振率は14.37という驚異的な数字。松井は、2012年夏の甲子園で大会史上最多の10連続奪三振と1試合22奪三振を記録したが、その奪三振能力は7年後も健在だ。昨年は不振が続いたが、今季は見事復活した。

 パ・リーグはソフトバンクが足踏みして混戦になりそうだが、千賀の奪三振が増えれば、チームも優勝に近づくだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY