NPB、独立リーグを経験した男が取り組むキャリアサポート 「地域で活躍する優秀な人材を」

キャリアサポートセンターとして3つの目標

 ルートインBCリーグを運営する株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング社員の吉川孝介氏がキャリアサポートセンター事務局を中心となって取りまとめる。自身も関西独立リーグでプレー経験があり、選手に寄り添った目線での取り組みを心がける。

 吉川氏は、キャリアサポートセンターとして3つの目標を掲げる。

 第1に「使えるキャリアサポートセンター」を目指す。今回のアンケートにより、どの選手が、どんな職を、どこで、希望しているかが浮き彫りになったことにより。ピンポイントの支援が目指せる。サポートの方向性も定まったきた。

 次に「選手のキャリア意識向上」を図る。これまで実施していたキャリアサポートカンパニーによる説明会によって、マナー、ビジネススキルなどを磨き、選手の意識向上を目指すことに加え、BCリーグホームページにあるキャリアサポートセンターのページ内にて、OB選手のキャリア紹介を予定しており、成功体験や苦労する点、など“生きたアドバイス”を公開することで、選手の奮起を促す。

 3つ目は「選手と企業とのマッチング」をしっかり後押しすることだ。選手側の希望に対し、企業側が求める人材を送り出せるよう後援することを目指す。四国アイランドリーグplusでも実践される球団と企業のマッチングを参考に、選手にとってより良いキャリア支援となることが目標である。

 自身も歩んだ経験は、選手が欲することを的確に捉えようとしている。最後に、BCリーグが考える「セカンドキャリア」について、吉川氏は「BCリーグを通じて、野球のみならず地域で活躍する優秀な人材を育成し地域の活性化に貢献する。そんな人間を育てる」と語る。

 ふるさとの全力プロ野球を掲げるBCリーグらしいの返答が、今後の野球界を担う取り組みとなる可能性を感じさせた。

(大森雄貴 / Yuki Omori)

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