日米韓で活躍の元日ハム・ヒルマン氏に単独インタ 野球愛を語る「人との絆を大切に」
日本ハムで関わってきた選手らとは今でも交流「ブラザーやシスターとの絆があることはとても嬉しい」
――若い選手をこれからどのように?
「もちろん長所を伸ばすこともそうだけど、短所を補うためにバランスが大切だね。選手一人ひとりが成長することも重要だって教えているんだ。教えることはできるけど、もともと持っているものだったり、自分たちも成長したい気持ちを持っていないとね。そして、何万人ものファンの前でプレーする時に、ちゃんと落ち着いてプレーできるかも重要だから精神面もきちっと準備しないとね」
――日本や韓国の野球を経験してきたヒルマン氏。これからチャレンジする選手に何かアドバイスは?
「選手がどこから来ようと長所を大切にすることは重要だ。違う文化や言語を恐れずに知識があるんだったらそれを思いきり使ってプレーすることが必要だ。そこからちょっとずつアジャスト、改善していき、成長すればいいと思う。周りの雑音を聞かずに集中し成長することによっていい選手になるよ」
――ヒルマン氏にとって野球とは? とてもエンジョイしているように見えるが?
「野球は大好きだよ。神様も家族も愛しているけど、野球も大好きなんだ(笑い)。ほかのどのスポーツよりもチームの中の個人戦であったり、人生同様の山や谷もたくさんある。でも重要なのは安定感だね。本当に最高のゲームだと思っている。ルールだって毎年変わるし、分析することも学ばないといけないからね。人生でも学ばないといけないことがたくさんあるだろう。でも結果的にはみんな同じ人間だし、間違いだってあるしね。野球ではできるだけ少ないミスにおさめること。そして人との絆を大切にすることだね。どの文化にも言えることだと思うよ」
――ヒルマン氏にとって5年間を過ごした日本ハムファイターズとは?
「日本ハムのファミリーとはいまだに話しているよ。岩本さんや島田さん、吉村(GM)さんだったりインターナショナルスクールの友達とはいまだに話しているよ。数えきれないほどの思い出があるよ。金子や稲葉ともね。さっき言ったように絆は大切にするもんだね。日本人のブラザーやシスターとの絆があることはとても嬉しいよ。ダルビッシュとも会ったりするよ。こっちでプレーする彼を見ることができてよかったよ」
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)