「ユニークな道」進むDバックス傘下1A+吉川峻平の今 米メディアの評価は…
米野球専門誌が注目、チェンジアップは「効果的」もスライダーは…
社会人のパナソニックからダイヤモンドバックスにマイナー契約で入団した吉川峻平投手は今季、傘下1A+バイセリアで15試合に先発して3勝6敗、防御率4.14という成績をマークしている。米メディアは、吉川のキャリアについて「ユニークな道」と表現しつつ、ここまでについては「まちまちの結果」と評価している。
吉川は22日(日本時間23日)のパドレス傘下レイクエルシノア戦では4回2/3を9安打5失点と苦戦。3敗目を喫した。ここまでは基本的に中4日の登板間隔を守り、マウンドに上がり続けている。
米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は「日本人選手がアメリカで野球をプレーすることはユニークではない。しかし、シュンペイ・ヨシカワの道はユニークである」とレポート。日本で物議を醸したダイヤモンドバックス入団までの経緯について「昨秋ダイヤモンドバックスが日本の社会人野球でプレーしていたヨシカワと契約した。日本の社会人野球のトップ選手は通常NPB入りする。しかし、ヨシカワは元レッドソックスの救援投手ジュンイチ・タザワに続き、社会人野球からMLB球団と契約した2人目の選手となった」と伝えている。
そして、ここまでの投球については「ヨシカワのプロ1年目はまちまちの結果である」と指摘。3勝6敗、防御率4.14に加え、67回1/3で73奪三振、19与四球という成績も紹介し、吉川の持ち球については以下のように評価している。
「直近の先発登板では、この6フィート2インチ(約188センチ)の右腕は88~90マイル(約142~145キロ)の直球、効果的な79~80マイル(約127~129キロ)のチェンジアップを駆使した。77~82マイル(約124~132キロ)のスライダーはキレも球速も不安定なままである。67~69マイル(約108~111キロ)のカーブを投げ始め、打者の目線を変えている」
チェンジアップは「効果的」と評価されているものの、スライダーについては辛口。カーブが鍵を握るとの分析だ。記事でも登場する田澤純一投手のように、地道に這い上がり、メジャーへの道を切り拓けるか。注目が集まる。
(Full-Count編集部)