侍Jに大敗も…フィジー野球協会日本人会長は笑顔「あのときの経験がとなってくれれば」

大嶋コーチはフィジーの子供たちを見て「野球の楽しみを思い出してくれたら」

「フィジーで野球やってると、今日来てる子と、あと何十人かしかいなくて、同世代の他の少年と野球をする機会がないので、まず自分たち以外の野球を見ることができたってことと、いっぱい打ってもらって自分たちがどの位置にいるかってことを気づかせてもらった」と話したのは、大嶋コーチ。白川前コーチから2017年にバトンを受け継ぎ、青年海外協力隊として野球の指導に当たっているが、今回の大会では学ぶだけでなく、フィジーの野球を世界に発信したいと話す。

「それは何かって言ったら、フライを捕って、ショートゴロを捕って大騒ぎする。ホームベースを踏んだ瞬間に大騒ぎするフィジーの子供たち、1点取れたとか、ボールが捕れたって喜びを全力で表現している彼らを見ていただいて、我々が小さかったころの野球の基本的な楽しみをみんなが思い出してくれたらいいなと。フィジーの色というか、フィジーベースボールを皆さんにお届けできたらいいなと思っています」

 4連敗でオープニングラウンド敗退が決まってしまったフィジーだが、30日には地元チャイニーズ・タイペイ戦が残っている。持田会長は「毎日1つずつ何か課題を持って、それを克服して選手として高みを目指していこうという話は常にしてるので、それは繰り返してほしい。自信を持って臨みなさい、何点取られても落ち込まないで、楽しく笑いながら、僕たち全身で楽しんでるんですっていうのが、見てる皆さんに伝わるような心がけを帰って考えてもらおうかなと思います」と意気込みを語った。圧倒的“アウェイ”のスタジアムでどんなミラクルを起こすのか期待したい。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY