ダルビッシュは「犠牲者」 好投も5敗目で地元紙は擁護「また素晴らしい投球」
6回2失点も打線の援護なく…「乏しい援護点の犠牲者に」
■カージナルス 2-1 カブス(日本時間31日・セントルイス)
カブスのダルビッシュ有投手は30日(日本時間31日)、敵地カージナルス戦で6回6安打9奪三振2失点と好投したが、打線の援護なく5敗目を喫した。チームは1-2で敗戦。ダルビッシュは一発に泣いた形となったが、地元メディアは「犠牲者」と表現し、貧打を嘆いている。
ダルビッシュは初回、先頭のエドマンを空振り三振に仕留めると、ファウラーを右飛、J・マルティネスを97.7マイル(約157キロ)の直球で見逃し三振と完璧なスタートを切った。その後も要所を締め、3回まで2安打無失点と好投を続ける。
しかし、1点リードの4回、J・マルティネス、ゴールドシュミットに連打を浴びるなど1死二、三塁のピンチを背負い、自らの暴投で1点を失い同点に。6回は1死からゴールドシュミットに左翼への一発を浴びて勝ち越しを許し、7回の打席で代打を送られ降板。チームは6安打1得点に終わり、ダルビッシュに黒星がついた。
それでも、後半は安定した投球を続けるダルビッシュを地元メディアは擁護。地元紙「シカゴ・トリビューン」は、ダルビッシュがカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで4連敗を喫したことに触れつつ、「彼らはユウ・ダルビッシュの素晴らしい投球を不意にしてしまった。彼は9奪三振、無四球だったが、乏しい援護点の犠牲者になった」と言及。好投を勝利に繋げられなかった打線に敗戦の責任があるとした。
さらに、地元紙「シカゴ・サンタイムズ」も「彼は6回を投げ、またしても素晴らしかった」とダルビッシュの投球を評価。昨シーズン大型契約で加入し、今季序盤までは厳しい論調で批判されることも多かったダルビッシュだが、好投を続けることで確実に信頼を取り戻している。
この日の敗戦で、同率で並んでいたカージナルスに単独首位の座を明け渡したカブス。2016年以来の世界一を目指す名門球団で、ダルビッシュが後半戦のキーマンとなることは間違いない。
(Full-Count編集部)