日本ハム、相手エース則本昂を終盤に攻略できたワケ 「本来のペースじゃない」

栗山監督は試合前に「簡単にヒットにできなくても、ファウルにならできるかもしれない」

 ボディーブローが効いた。6回まで4安打に抑えられていたが、個々がファウルで粘って98球を投げさせていた。3月に右肘のクリーニング手術を受けた則本昂は7月9日に復帰後ここまで3試合で最長7回、球数は108球が最多。試合前に栗山監督は「簡単にヒットにできなくても、ファウルにならできるかもしれない。そいういう思考の方向性を間違えずにみんながやるかやらないかの足し算」と語っていた。

 同点打を放った宇佐見は「終盤の球数が多くなったところでのワンチャンスで、1本打てて良かったです」とうなずいた。則本昂から2安打を放った石井も「7回はギアが上がっていたんじゃないかな。でも、110球は大きい。本来のペースじゃない。チーム単位で(攻略)できたと思います」と胸を張った。

 ルーキーの弓削に2安打完封負けした前日のショックを完全払拭するエース撃破。7月を16勝6敗で終え、6月14日以来となる首位の座を射程圏内に捉えた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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