カーショー10勝目、通算2397奪三振でレジェンド抜き球団3位浮上「最高の気分」
通算2396奪三振のコーファックス超えに感慨「観衆の声が聞こえていた」
■ドジャース 8-2 パドレス(日本時間2日・ロサンゼルス)
ドジャースのクレイトン・カーショー投手が1日(日本時間2日)、本拠地パドレス戦で6回6安打2失点5奪三振5四球と粘投。2年ぶりの2桁勝利となる今季10勝目(2敗)を挙げた。キャリア通算2397奪三振として、レジェンドのサンディー・コーファックス投手(2396奪三振)を抜いて球団歴代3位に浮上した。ドジャースは8-2で勝利し、3連勝を飾った。
カーショーは2回にレンフローに先制の30号ソロを被弾。しかし、その裏にベリンジャーの35号ソロですぐに同点に追いついた。3回にはマチャドに勝ち越しタイムリーを浴びたものの、6回にドジャースのスミスが逆転満塁本塁打。6回2失点にまとめたカーショーに10勝目がついた。
5回にレンフローから見逃し三振を奪い、コーファックスの2396奪三振に並ぶと、6回にヘッジスから空振り三振を奪取。米国野球殿堂入りしているレジェンドを抜いて、球団歴代3位に浮上した。
カーショーは試合後、“コーファックス超え”について聞かれ「最高の気分だったよ。観衆の声が聞こえていたんだ。その時は自分自身に少しイライラしていたけどね。試合が終わった今になってみれば、本当に最高さ」と笑顔。「幸運にも、6回を投げ抜くことができた」とこの日の投球を振り返り「(現地8月5日から始まる)カージナルス戦に備えるよ」と早くも次戦を見据えた。
カーショーは今季がメジャー12年目。通算成績は163勝71敗、防御率2.42となっている。コーファックスはメジャー12年目のシーズン終了時点で通算165勝87敗、防御率2.76という成績だった。今季中に勝ち星を抜くことも確実な状況だ。なお、ドジャースの奪三振数の歴代1位はドン・サットンの2696K、2位はドン・ドライスデールの2486Kとなっている。
もっとも、コーファックスは59年、63年、65年、66年とワールドシリーズに進出し、59年、63年、65年と3度の世界一に輝いているが、カーショーは17年、18年とワールドシリーズに出場しながら世界一はなし。今年こそ、悲願のワールドシリーズ制覇を掴み取りたいところだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)