大谷翔平が敵軍配球から感じる2年目の進化「四球でもいいと投げている」
大谷が語った打撃論「100%に持っていくための練習を」
では、自身の打撃で変化はあるのか。「特に何も」と素っ気ないのは、打席でのアプローチはずっと同じ「球種とコースに山を張らない」からだ。理想とするフォームでボールを待つことが打撃で大切にすることの1つ。ただ、投手優位のカウントではその信条を必ずしも押し通せないのが打撃の「難しいところ」と話す。
「浅いカウントではそこ(際どいコース)を振らないように、最初の打席からしてますけど。2ストライクに追い込まれたとか、カウントによって、心持ちで自分の動きが変ってくる。そういうのを減らしたいなとは思っています」
奇しくも、前日2日に対戦した快速右腕クレベンジャーは、投手が1球遊べる2-2カウントでの大谷の傾向をインプットしていると明かしているが、好打者大谷にも追い詰められた心理状態は打撃に影響を及ぼす。
打撃のアプローチについて腹蔵なく続けた大谷は、本塁打について自信が覗く言葉を紡いだ。
「ホームランにできるボールが来たからといって100%ホームランにできるわけではない。それを100%に持っていくための練習をしたいと思っています。(試合後の映像を)見てて、『あ、今の打てたな』って思えるか、甘くても『今の打てそうになかったな』って思うのかは、自分の状態次第だなと思います」
3連敗を喫した夜に、大谷は熱く打撃論を語った。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)