日ハム、3度のVを知る絶対的リリーバー宮西に独占インタ 「優勝は勢いと実力と運」

栗山監督は失敗してもすぐに挽回のチャンスを……「次の日はプレッシャーがかかるんだけどね(笑)」

――優勝経験のない若い選手たちも頑張っている。

「優勝が見えている中で、よう粘っていると思うし、1回(首位を)抜かしたら、そのまま突き進む勢いがある。ただ、一つのミスで4位まで可能性があるから。まあ、下は見ないけどね。どこが優勝してもおかしくない。ここからは一つのミスが大きくなる。やられた時に引きずらないこと。若いといっても1軍のメンバーは去年と変わっていないし、ある程度はできている。去年大事なところでミスしたことを、今後を乗り越える過程にしてほしい。ミスした後に、思い切ってできるかが大事」

――栗山監督は失敗した後、すぐに挽回のチャンスをくれる。

「次の日はプレッシャーがかかるんだけどね(笑)。監督がそういう経験をさせてくれているので、若い選手は今年、それを身にしないといけない」

――今週末にもまたソフトバンクとの首位攻防戦が待っている。

「まだ、そこまで切羽詰まっていない。まずは(カードを)勝ち越していくこと。相手はソフトバンクだけじゃないし、3タテを食らわないことが一番大事。なんとか2勝1敗で勝ち越していけたらいい」

――過去の優勝経験から、今季優勝できそうな雰囲気を感じるか?

「分からない。『16年と似てますか?』とかよく聞かれるけど、似てない。今までにない雰囲気。これからは巡り合わせ、運もあるよね。エースを(上位)4チームのどこにあてられるのか。全部のエースをうちにあてられたら厳しいし、そういう巡り合わせもある。優勝は勢いと実力と運が揃わないと難しい。それをつかむためには、1個1個しっかり隙を見せないようにやっていくことだと思っている」

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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