イチロー氏を「愛している」MLB球宴捕手が明かす“イチ愛” 「あの人は本物の男」
マーリンズ時代にチームメートだったフィリーズのJT・リアルミュート
3月に東京で行われたメジャー開幕戦を最後に現役引退したイチロー氏。現在はマリナーズ会長付き特別補佐とコーチも兼務し、マリナーズの選手や3Aの原石を指導する日々を送っている。マーリンズ時代に天才安打製造機とチームメートだったフィリーズのJT・リアルミュート捕手は「あの人を愛している。本物の男だ!」と人間性を絶賛。「ショックだった。日本でプレーするものと思っていた」と現役引退の衝撃の余韻を告白している。
昨季はマーリンズで、今季はフィリーズの代表として2年連続でオールスター選出を果たしたリアルミュート。捕手としては珍しくスピードも武器で、走攻守揃った万能の28歳は昨季まで低迷していたマーリンズからタイトルを目指すフィリーズに、今季大型トレードで移籍となった。
「マイアミ時代とは日々、大きな違いがある。毎日プレーする意義があるんだ。球場に行く気持ちも全く違う。とにかく楽しいよ。毎日勝ちたい。ディビションを制覇したい。そういう現実的な目標があると野球はもっと楽しいんだ。自分の目標はとにかくプレーオフに行くこと。そのためにチームメートを助けること。個人的なスタッツはどうでもいいんだ。チームが勝つために貢献したい」
好青年として知られるリアルミュートはフィラデルフィアでの日々の充実感をこう表現した。
経営陣がファイヤーセールで主力放出を繰り返したマイアミ時代はリアルミュートにとっては、暗い記憶のようだが、昨季のナ・リーグMVPクリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、マルセル・オズナ(カージナルス)という当時メジャー最強と呼ばれた外野陣に加え、4番目の外野手として存在感を発揮したイチロー氏らかつてのチームメートとの絆は今も変わっていない
「マイアミ時代のチームメートとは未だに仲がいいよ。イエリ(イエリッチ)とはいつも話をしている。移籍した選手とも、マイアミの選手ともしょっちゅう電話しているよ」
こう語ったリアルミュートだが、未だに忘れられない存在がいる。