フ軍の人気マスコット「ファナティック」のFA流出阻止へ、デザイン会社を訴える
1978年登場の人気マスコット 来季中の使用禁止求められる
フィリーズが、球団マスコット「ファナティック」をデザインしたニューヨークの会社「ハリソン・エリクソン」を訴えた。ファンの人気者がフリーエージェントになるのを防ぐためだという。AP通信が伝えている。
マンハッタンの連邦地方裁判所に提出された訴状によると、フィリーズは、ハリソン・エリクソン社とフィリーズが1984年に合意したマスコット使用に関する条件の再交渉にフィリーズが応じなければ、ファナティックの使用権利を来季中に終了させ、「ファナティックをフリーエージェントにする」と脅している、としている。フィリーズは、同社を不当利得と誠実不履行などで訴えた。
1978年に登場したファナティックは、ふさふさした緑色の毛が特徴の人気マスコット。球団によると、同年に当時の球団副社長ビル・ジャイルズ氏が、ハリソン・エリクソン社に3900ドルプラス必要経費でマスコットの開発を依頼(最終的に必要経費は2000ドル)。1984年にはファナティックの全ての権利を21万5000ドルで買い取ることで合意したとしている。ところが、昨年6月1日にハリソン・エリクソン社の弁護士からフィリーズに手紙が届き、その中で、同社は、1984年に合意した契約を打ち切る権利があると主張。フィリーズ側が新たな契約に応じなければ、2020年6月15日でフィリーズがファナティックを使用できないようにするとしている。
(Full-Count編集部=AP)